筑紫楽所  Chikushi Gakuso
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平成元年(1989)5月、筑紫平野を抱いてそびえる、宝満、三郡、四王寺、天拝の諸山を一望に収める春日市平田台の丘陵上に、わが国で初めての雅楽法要の御堂が完成致しました。

和国の教主と崇敬される聖徳太子の「三宝を供養するに、諸々の蕃楽をもってせよ」との詔に起源する、我が国における雅楽は、世界史上、最も長い伝統を持つ荘重、かつ華麗な音楽芸術であります。

大陸、半島の文化、わけても、仏教文化受容の窓口であった筑紫の国、我が郷土において、雅楽法要勤式が行われる専用堂宇が、当地に実現されることは久しい間の念願でありました。

正行寺第13世住職・竹原嶺音法師は、旋律、拍子、和音と、音楽としての三要素を備え、最古の総合的国際音楽である雅楽を、人類至高の願いである、三宝供養の「和」の響きを伝える仏教音楽として、第二次世界大戦の終戦前夜、その保持と復興に腐心されました。

この念願を受けて、正行寺雅楽部を母体として結成された「筑紫楽所」は、大戦終結直後より約30年間、着実にその基盤確立の歩みを進め、引き続いて宮内庁楽師の先生方より、本格的な指導を定期的に仰ぐこととなり、技術的にも飛躍的に進展致しました。

大行院嶺音法師の悲願を受け、本雅楽御堂建立の発願者である遺弟・野中恵契尼による育成の御恩、また、故人となられた数多の楽人諸氏の献身的努力を忘れることが出来ません。

その後、楽人メンバーは、関東、関西、九州各地などへと広がりをみせ、今日百名余が、「筑紫楽所」に所属して、日夜修練に励んでおります。

海外からの関心も高まり、日本伝統音楽に接したいとの要請に応え、英国、中国、韓国などへの演奏公演も行われました。

雅楽に対しての関心が深まる昨今、仏教界をはじめ、神道界、教育、音楽関係や、初心、同好者の方々から、雅楽の習得の照会、雅楽舞楽法要に参席したいとの申し出などの要望も多くなりました。

往古よりの長い交流の歴史の下に生まれた「筑紫楽所」は、門戸をより広く開き、郷土を愛し、その文化に貢献すべく、今後とも一層の精進を重ねて行く所存であります。何卒、深い御理解と、幅広い御支援をお願い申しあげます。

「筑紫楽所」 会長 竹原智明





雅楽は、皇室の国際的儀式や神社祭祀・結婚式などで演奏される時に用いられる音楽だとご承知の方も多いかと思います。

私たちが聞き慣れている音楽の大半は、感情を表現するものであります。しかし雅楽は、大陸から渡ってきた音楽と日本古来の音楽が融合し継承されてきた、 「喜怒哀楽を超えた和の音楽」だと言われています。それは、雅楽を初めて聴いた外国人の多くが、「何か懐かしい響きと感動を覚えました」と、感想を述べられる事でもわかります。まさに、雅楽は人の心の奥底に響き、心の安らぎをもたらす音楽なのです。

昭和32年に発足した正行寺楽部を基礎とする我々「筑紫楽所」は、雅楽の普及に貢献すべく、昭和62年より広く一般に門戸を開きました。そして根本精神を 「三宝供養の楽」において、縁ある寺院や神社の奉納楽、公共機関の要請による公演や、音楽教育にも意欲的にお応えしています。

どうぞ、「人の心に響く雅楽」に興味のある方のご入会を、心からお待ちしております。

「筑紫楽所」楽長 大賀 信一郎



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